ベトナムの道教寺院とパゴダ
ベトナムの仏教とホーチミン市観光で行くべき道教寺院の天后宮(Tiān hòu gōng)と ホーチミン市で最も古い寺院、7重の塔をもつ覚林寺、別名ヤックラム・パゴダ(giác lâm pagoda)の紹介をします。
このサイトでイスラム教のモスク、ヒンズー教を紹介しましたが、今回は道教寺院を紹介します。 ベトナムは多民族国家であり、それぞれの民族が共に生活するためには、お互いの文化を受け入れる必要があるわけです。 そのために、イスラム教徒のためのハラル料理店、仏僧のための菜食主義レストランがあります。 これについては、以前の記事に記載しました! 今回は、道教寺院になります。 ホーチミン市に来る際は、以前紹介したホーチミン市5区にある中国人街チョロンに行くことをお勧めしますが、ついでに、 これから紹介する天后宮(Tiān hòu gōng)も見て行くといいと思います。ビンタイ市場から歩いていけます。
天后宮と渦巻き型線香
天后宮の見所は、渦巻き型の線香(Coil-shaped incense sticks)になります。 中にはいると、写真のような大量の渦巻き線香が、上に吊らされています。 寺院は線香の匂いに包まれております。ちなみに、この寺院の入場料金は無料になります。 中国の三大宗教というのがありまして、それが儒教、仏教、道教の三つになります。 天后宮(Tiān hòu gōng)は道教(Dào jiào, Thaoism)の寺院になります。 道教の教えは、現世利益を重視する考え方になりますが、来世の利益を重視する仏教とは大きく異なリます。 何となく気になったので、自分が聞いたことのある各寺院についての宗派を表にまとめてみました! とりあえずこの天后宮は、仏教寺院ではありません!道教寺院です
# | English | Vietnamese |
---|---|---|
1 | 八坂神社 | 日本神道(Shintoism) |
2 | 東大寺 | 華厳宗(けごんしゅう) 大乗仏教の宗派 |
3 | 天后宮 | 道教 |
4 | 天主堂 | 中国のカトリック |
4 | 金剛峯寺(こんごうぶじ) | 真言宗 |
ところで、奈良の大仏で有名な東大寺ですが、大乗仏教の宗派で、華厳宗(けごんしゅう)になります。ちなみに八坂神社は、日本神道(Shintoism)になりますので、仏教ではありません。 仏教には、二つの大きな宗派があり、それが大乗仏教(Mahayana Buddhism)と小乗仏教(Theravada Buddhism)になります。 日本に伝わっている宗派は全て大乗仏教になりまして、大乗仏教の教えに一貫する特徴は、「自利利他」です。 これは自分が幸せになるままが他人も幸せになるということです。修行無くして、すべての人が救われるという考え方も大乗仏教の特徴です。 対して小乗仏教はスリランカ(Sri lanka)を中心に、東南アジアに広まっている仏教です。出家して修行した人しか救われないという考えが特徴です。 写真にあるベトナムの天后宮(Tiān hòu gōng, Tin hau temple)ですが、実はこちらは大乗仏教でも小乗仏教でもありません。 中国の三大宗教というのがありまして、それが儒教、仏教、道教の三つになります。天后宮(Tiān hòu gōng)は道教(Dào jiào, Thaoism)の寺院でした。 道教の教えは、現世利益を重視する考え方になります。来世の利益を重視する仏教とは大きく異なる点になります。仏教では今世の本質を苦とし、それを徹底的に認識することにより、そこから「解脱」することを目的とします。 それに対し道教では現世で仙人となることを究極の理想とします。天后宮は、仏教寺院ではありません。道教寺院です
ヤックラム・パゴダ(giác lâm pagoda)までの行き方
ホーチミン市最古の寺と言われている広いお寺を紹介します。 名前は、覚林寺(Jué lín sì)と言います。別名ヤックラム・パゴダ(giác lâm pagoda)になります。 大きな塔がここにはあります。 実は、ホーチミン市10区にあるので、中心地から結構遠いです。長旅になるかもしれません。
チョロンバスターミナル Cholon Bus terminalまで行くべし
以前紹介した中国人街チョロンの行き方ですが、中心地ベンタイン市場のバス停から1番バスに乗ることを記載しました。 1番バスに30分ほど乗ると、ホーチミン市5区のチョロンバスターミナルに着きます。チョロンバスターミナルは、ビンタイ市場の近くになります。 その後さらに、チョロンバスターミナルからクチトンネル行きの94番バスに乗ります。Cây xăng Đôiというバス停で降りてください。 このバス停はLy thuong Kietと言う通りにあります。そこから10分ほど歩きです。ちなみにチョロンバスターミナルからクチトンネル行きの94番バスがなかった場合、 ホーチミン市12区のAn Sươngバスターミナル行きの66番バスでもいけます。運転手に聞いてみるのも一つの手です。 ヤックラム・パゴダ(giác lâm pagoda)までまで行くのは、バスの乗り換えが必要ですので、少し難易度が高いかもしれませんが、挑戦してみてください!
パゴダについて
パゴダに無事着きましたでしょうか?パゴダ内は、夜でもイルミネーションがあり、明るいです。では、早速入りましょう!
ここでですが、パゴダと寺院は、正確には違うようです。実は、パゴダには、仏僧が住んでいないようです。確かにこのパゴダ
に着きましたが、僧侶はいなく半袖短パンをきた一般人が管理している感じでした。それに対し、お寺などでは、僧侶がかならずいます。
ミャンマー様式の仏塔をパゴダと言ったりします。
写真のように東南アジアの仏教は若干違います。このパゴダ内には、ほとんどが、ベトナム語であるアルファベットが使われていました。
チュノム時代の名残
パゴダ内には、ほとんどが、ベトナム語であるアルファベットが使われています。 ベトナム語のアルファベットですが、元々はチュノムと言われる漢字が由来になっています。 ベトナム語では、写真のように漢字で書かれていたものをアルファベットに直し、縦書きで記載することがあります。 これは、以前チュノムという 漢字を使っていた名残になります。
ヤックラム・パゴダ(giác lâm pagoda)の七重塔に登る
まず紹介したいのは、七重塔です。七重塔の1階にはシャンデリアが飾られています。 靴を脱いで、七重塔に登りましょう。写真のように七重塔は、螺旋状になっていて、各階に仏像があります。
七重塔の頂上は夜景が綺麗
七重塔の頂上にたどり着くと、ホーチミン市10区の夜景が見れます。ホーチミン市10区は郊外ですが、夜景が綺麗です。 ホーチミン市10区から、 ビンタイン区のVincomランドマークタワーが小さく見えます。だいぶ遠いところに来ました。
パゴダの本堂
こちらが本堂の門になります。門にはベトナム語のアルファベットが書かれています。 そして門をくぐると本堂にろうそくがたくさん並べられています。
白い仏像
最後に大きな白い仏像もありますので、見てみてください。 私が紹介したい観光の仏教寺院と道教寺院はこの二つだと思います。 パゴダのほうは、遠いですので、帰りは、バスの方注意してください。 夜遅いと帰りのバスはありません。 乗り遅れた場合は、Grabバイクか無ければタクシーで帰ってください! *ちなみに私は、66番バスに乗ったものの方向を間違えて、 ホーチミン市12区のAn Sươngバスターミナルまで行ってしまいました。長く住んでいても間違えます。