メゼを中心とした中央アジア料理 4選
中央アジアといえば、トルコ、レバノン、サウジアラビアの諸国を意味しますが、中央アジア諸国には似たような食文化があります。 以前アジアの餃子を比較まとめましたが、韓国や中国など生地の包み方は違っていたけども、共通している部分もありました。 中央アジア諸国には共通してメゼという前菜があります。これは、中央アジアで信者が多いイスラム教の影響もあり、メゼはハラル料理になります。

حُمُّص, ḥummuṣ, Jordan, Lebanon, Syria  
  
  
フモスは、中東で有名なメゼの一つです。メゼとは、前菜を意味します。 フモスは、写真のようにひよこ豆をペースト状にし、にんにくとオリーブオイルを混ぜたものになります。 ビスケットやきゅうり、ニンジン、パン(ナン)をひよこ豆のムースにつけて食べます。 フモスには血中コレステロールを下げる効果があり、健康にいいです。 前菜を意味するメゼですが、中東諸国によって若干発音が違うようですので、表にまとめました。
Meze in Middle Asia
Country | Character |
---|---|
Saudi Arabia | مَزة |
Turkish language | meze |
Greece | Gμεζέ |

بابا غنوج , Baba ganoush, Jordan, Lebanon, Syria  
  
   
ババガヌーシュもまた、中東で有名なメゼの一つです。 ババガヌーシュは、写真のようにナスをペースト状にし、にんにくとオリーブオイルを混ぜたものになります。 ビスケットやきゅうり、ニンジン、パン(ナン)をひよこ豆のムースにつけて食べます。

Misir Wat Ethiopia spiced lentils stew
次は、中央アジアから離れてエチオピア料理になります。エチオピアはサウジアラビア、イエメンのすぐ東側になります。 中東に近い国ですね。ミシルワットは、みじん切りにしたタマネギにトマトペーストで味付けをして、赤レンズ豆を加えて煮込むシチュー料理です。 これはカレーではなくレンズ豆のシチューです。そしてシチューと一緒に食べるのがエチオピアの主菜インジェラになります。写真でいうと右側に写っている布?クレープのようなものです。 インジェラはクレープみたいな食感ですが、匂いと味が凄まじいです。 鞄の中に入れたら、匂いはあっという間に広がります。 雑巾の匂いがするという人がいるのですが、確かにそんな匂いかもしれません。 味ですが、とにかく酸っぱいです。その酸っぱさは、強く、胃液と同じぐらいの酸っぱさを持っています。 インジェラは、Lentil stew(レンズ豆のシチュー)と一緒に食べます。レンズ豆のシチューは辛いですが、インジェラは酸っぱいので、酸っぱさが強く残ります。 インジェラは、テフという穀物の粉を水に溶き発酵させたものを薄く焼いたものです。 テフはアミノ酸、タンパク質、鉄分、カルシウム、食物繊維などが豊富にあり、とても体に良いそうです。 ただインジェラはかなり酸っぱいので、単体で食べるのはきついです。 レンズ豆のシチューだけでなく、レバノンで食べられるフモスなどとつけて食べたりします。 ちなみにエチオピアでは公用語がアムハラ語語になります。


Roll chiken with sumac Tavuk Sarması Turkey
タヴク・サルマスは春巻きの中にチキンと玉ねぎ、トルコの香辛料のスマックが入っております。白いガーリックのムースをつけて 食べます。このムースは先ほど紹介したババガヌーシュと味が似ています。 上の写真の香辛料がトルコの香辛料スマックです。色は赤いですが、これは、唐辛子では無いです。 スマックはトルコや中近東、アラブ料理で使用されます。 スマックの正体は、ウルシ科の低木で果実を乾燥させて細かく砕いたものです。 味は辛いというより、若干酸っぱく感じました。それほど強烈ではありません。

şiş Kebabı, Turkey, Kyrgyzstan, India  
  
  
シシケバブは、写真のような串焼きになります。鶏肉だけでなく、牛肉や豚肉、羊肉も使われます。 シシケバブの言い方は、中央アジアの諸国によって若干違います。
Country | Character | Pronunciation |
---|---|---|
Turkey | şiş Kebabı | SHiSH kəˌbäb |
Kyrgyzstan | чянчянжу 簽簽肉 | Qiān qiān ròu |
India | सीख़ कबाब | sīkh kabāb |