ベトナムの休日と行事 テト(春節)と中秋

こんにちは、私は、ベトナムに4年在住しております。 日本は、山の日とか子供の日とか海の日とか、休日が多い国です。 実は、ベトナムの国民の休日は少ないです。 ベトナムでは、フン王が死んだ日などが、国民の休日になっております。後は、南ベトナム解放の記念日です。 ベトナムには「盆休み」や「年末年始の休み」はありません。 年末年始は、1月1日だけ休みで、すぐに次の日から仕事です。 ベトナムの8月にお盆休みは、ありませんが、 2月中旬のテト休暇になります。
今回紹介するベトナムの主な国民の休日を以下の表にまとめてみました。 日本貿易機構(JETRO)からも各国の休日の詳細を検索できます。
https://www.jetro.go.jp/world/asia/

Date Name of holiday
1st January New Year's day 正月
15th February ~ 21th Feburuary Lunar New Year's day 春節(Chūn jié )
25th April Hung Kings Commemorations Day フン王の命日
30th April Victory Day 南部ベトナム解放記念日
1st May International Labour Day 労働者の日
2nd September National day 建国記念日

 

テト 春節(Chūn jié)の休暇

テト休暇について見ていきましょう。 テト休暇では写真の様に公園に花が飾られます。写真の公園は「9月23日公園」になります。 テト休暇とは、春節(Chūn jié)を意味して、隣の中国と同じ時期に休暇を取ります。 ちなみに、この時期にベトナムから旅をするとベトナム国内の場合、チケットの費用は上がります。 逆に8月のお盆休みの時期は、東南アジア全体に休暇はないので、チケット費用が上がることはありません。 周辺国の情報ですが、カンボジア、タイ、ラオス、ミャンマーは4月中旬に「メコン旧正月」という休暇を迎えます. メコン旧正月をタイ語で「ソンクラーン」と呼んでいます。

ちなみにテトには"Tet den roi"(テッデンゾイ)というタイトルの「テトの曲」というのがあります。 テトの時期が近づくと、コンビニでよく流れています。

獅子舞の踊り

テト休暇が近くなると獅子舞が街で動き出します。上の動画はホーチミン市5区になります。 私がなんとなく歩いていると、Ông Bổn Pagodaから太鼓の音が夜に聞こえてきました。 Ông Bổn Pagodaに近寄ってみると、夜に獅子舞の稽古をしていました。 高い段差に登り、そこで獅子舞の踊りをしているのですが、ある意味命がけの練習だと思いました。 Ông Bổn Pagodaの地図添付します。ちなみにPagodaとはミャンマーの仏教寺院になります。

テト休暇中の注意点

テトについてもう一点伝えたいことは、テト休暇中、ほとんどのベトナム人が実家に帰るということです。 そのためホーチミン市などの都市部は静かになります。ほとんどの店舗は閉まります。 もちろんすべての店舗ではないので、食べ物を購入することはできます。ただ、物価が少し上がります。 この時期にベトナム観光に来るのはお勧めできません。ちなみにホーチミン市から他の都市部に行くことも、 ツアーの予約なども、テト期間中だと帰郷する人がほとんどの為、満席になるはずです。 写真ですが、テト期間中のベンタイン市場になりますが、閉鎖されています。 ベンタイン市場が利用できないくらいなので、テト期間中のベトナム観光はお勧めできません。

中国燈籠(Dēng lóng lantern)

以前紹介したホーチミン市5区の中国人街ですが、 ビンタイ市場を少し歩くと中国燈籠(Dēng lóng lantern)の店舗が広がります。 中国燈籠(Dēng lóng lantern)は春節(Chūn jié)のためのものなります。 中国燈籠には福の文字が書かれています。 時々福の文字が反対になることがあります。 これは、福倒了(Fú dào le)と呼ばれこの発音が福到了(Fú dào le)と同じことから 福の文字が反対にします。福到了とは、福來たるということだそうです。

爆竹を鳴らす

テト休暇では路上で写真の様な爆竹が売られ、爆竹が真夜中でも鳴り響きます。 中国の上海に春節中、行ったことがありますが、 そこでも爆竹がすごかったです。爆竹を鳴らした後皆、「Happy New Year!」と叫んでいました。

紅包(Hóng bāo)

テト休暇では写真にある赤い封筒が道端で売られることがあります。赤い封筒にお金を入れて、子供にあげます。 この赤い封筒は紅包(Hóng bāo)と呼ばれております。写真ではたくさんの紅包が吊るされています。

9月の中秋節(Zhōng qiū jié)

ベトナムには、中国と同じく春節の他に中秋節(Zhōng qiū jié)があります。 日本にもお月見をする時期があり、月を見ながら丸い餅を食べますが、 中国やベトナムでは、月餅を食べます。 ベトナムでは、9月の中秋節になると、道端に写真の様にテントを張って 月餅を売り出します。 月餅は、色々な種類があり、100円ほどで手に入ります。 月餅は写真の様に切ってみんなで食べます。 残念なことに9月の中秋節は休暇にはなりません。

9月2日の建国記念日

9月2日の建国記念日ですが、この日は休暇になります。 この日は、皆、どの店舗もベトナムの国旗を掲げます。 テトみたいに店が閉まることはないですが、、Grabバイクの値段が上がります。 そしてこの日はプロパガンダの看板が多く町中に掲げられます。 プロパガンダの看板には、ホーチミンの肖像と「建国から〜年」といったような内容が掲げられます。